ニュース(NEWS)その先!! 塩まき住職、シャッターを錆(さ)びさせる。 解説「鉄筋コンクリートの塩害の原因」
大阪市・堺市の運送会社が倉庫のシャッターに
塩をかけられてサビが浮いたという被害が最近ニュースになりましたね。
この犯人が現場近くに住む住職ということで
ニュースに大きく取り上げられました。
さて、鉄は塩分に弱いです。
今回は、鉄筋コンクリート構造物(マンション、ビル、工場など)の
塩害のメカニズムを解説します。
少し専門的な話にはなりますが、この機会に勉強しましょう。
※実は、わたし、大学で社会基盤工学[土木]を専攻しておりました。
◇鉄筋コンクリートにおける塩害◇
コンクリートに侵入した塩分中の塩化物イオンが
鉄筋を腐食させ、膨張が生じます。
この侵入する速度は、構造物の周辺環境や
コンクリートのかぶり※等によって異なります。
※かぶり 表面のコンクリートから内部の鉄筋までの最短距離のこと
鉄筋が膨張するというのはイメージ付きますか?
腐食した鉄筋の錆≒鉄筋の膨張という感じですね!
この鉄筋の膨張に伴い、コンクリートに引っ張り力がはたらき、ひび割れが生じます。
一旦コンクリートにひび割れが生じると、塩害の進行が加速され、
鉄筋の劣化やコンクリートの剥離へと発展します。
この塩害の主原因は海水とされています。
海の近くに住まいを考える場合は、この塩害対策が重要となります。
また、雪国などでは冬場、道路の凍結防止策として
塩化ナトリウムを散布しますが、これも鉄筋コンクリートの劣化の原因となります。
また、高度経済期の建築された建物や土木構造物(高架橋やトンネルなど)に
おいて、塩害被害も報告されています。
原因は十分に洗浄・脱塩が行われていない海砂などです。
通常は河砂や山砂など塩分が含まれず、良質な砂を用いるのですが
建設ラッシュのこの時代、砂不足が生じ、海砂が利用されたわけです。
間違っても、マンションやビル、工場などに塩をまき続けないでくださいね。
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※上記の内容は、掲載(09/1/23)時の情報を基に作成しております。
記載内容が変更となっている可能性がございます。








