バリアフリー(住み心地を維持するコツ)
9月15日は敬老の日です。久しぶりにご両親や祖父母の住まいを訪ねる機会もあるかと思います。現在の住まいが高齢者にとって、安心・安全な住まいとなっているか、「変わらない住み心地を維持するプランのコツ」についてまとめてみます。
●安心・安全の配慮
高齢期の身体の変化に対応するには、どのような点に気を配ればよいのでしょうか。建築側でできる準備についてご紹介します。
■ 段差を設けない
住宅内の出入り口や部屋と部屋の境にある床段差をなくします。歩行時のつまずき防止だけでなく、万が一車椅子での生活になった場合も移動がスムーズです。高齢の方が転倒してかんたんに骨折してしまう例も多く、一度骨折すると回復しにくいようです。
■ 壁を補強していく
手すりは、歩く・立ち上がる・体を支える、といった様々な動作を補助してくれます。建築当初は手すりが必要なくても、将来設置ができるよう、廊下・階段・居室などの壁下地に、補強をしておきたいものです。合板を一枚余分に入れておくだけでも、充分な補強になります。
■ 車椅子が通れる幅を確保する
空間に余裕があれば、将来車椅子での生活になった場合・介護が必要になった場合・杖を使う場合など、どんなシーンにも対応でき安心です。マンションでも、設計変更で通路を尺巾からメーター巾に変更しておくとよいでしょう。
■ 基本的な生活空間は同一階に配置する
足腰が弱くなる高齢者にとっては、住まいの中での移動も大変です。特に、階段の上り下りは負担が大きくなります。将来的に階段を使わないでも生活が成り立つよう、玄関・浴室・トイレ・居間・キッチンと寝室が同一フロアに配置できるようなプランニングとしておきましょう。
■ 高齢者の居室にはトイレを増設可能に
高齢になるとトイレの回数も頻繁になります。寒い夜中にトイレへ行くのも体にとっては負担が大きいものです。このような負担を軽減するためにも、寝室には、将来トイレが設置できるスペース(最初は収納スペースなどとして設計)を確保しておきましょう。
排水まで考慮しておけば、後々でも設置が可能となります。
事前に少し考慮しておけば、リフォーム時に費用が余りかからなくて済むことになります。誰でも歳を重ねると身体が動きづらくなります。今のうちに考えてみてはいかがでしょうか。
(ims)
※上記の内容は、掲載(08/8/22)時の情報を基に作成しております。
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